Shotcut

Shotcut の概要や使い方を紹介しています

Shotcut を紹介しているページです

豊富な機能を備えた動画編集&作成ソフト!「Shotcut」。

Shotcut
3.05 / 53690 票)
制作者 Meltytech, LLC
対応 7/8/8.1/10/11
バージョン 24.02.29
更新日時 2024-03-01
ファイルサイズ 115 MB
安定版
すべてのバージョン
ポータブル版

Shotcut

複数のクリップを合成する
  1. 複数のクリップを合成させる時は、タイムライン上で右クリックして「トラック操作」から「映像トラックを追加」を選択します。
    タイムライン上で右クリックして「映像トラックを追加」を選択する
  2. 空の映像トラック(V2)が追加されました。
    空の映像トラックが追加された
    ここに、プレイリストからクリップをドラッグ&ドロップします。
    空の映像トラックに向けて、クリップをドラッグ&ドロップする
  3. 新しく追加したトラックに、クリップが登録されました。
    クリップが登録された
    必要に応じて、登録されたクリップをドラッグしたりし、再生開始位置を調整したりしておきます。
    尚、同一の時間帯に複数のクリップが存在する場合、クリップはレイヤー(層)になって下から重ねて表示されます。
    概念的には、ペイントソフトのレイヤーと同じです
    そのため、上のクリップ(上記スクリーンショットの例で言うと、「V2」トラックにあるクリップ)が下のクリップより大きい解像度であると、下にあるクリップは(上のクリップにより隠れてしまって)表示されません。
    逆に、上のクリップが下のクリップより小さい解像度である場合、上のクリップの脇から下のクリップがチラッと見える感じになります。
    後述する「クロマキー合成」や「サイズと位置」「不透明度」フィルタを使うと、同じ時間帯にある複数のクリップをブレンドして合成表示できるようになります。
  4. 同様の手順で音声トラックを追加し、そこに音声クリップを追加することもできたりします。
    タイムライン上で右クリックして「音声トラックを追加」を選択する
    音声トラックに、プレイリストから音声ファイルをドラッグ&ドロップした
    ちなみに、ビデオクリップを右クリックして「もっと」から「音声を分離」を選択することにより、該当クリップを映像クリップと音声クリップに分離させることも可能となっています。
    ビデオクリップを右クリックし、「音声を分離」を選択すると...
    映像クリップと音声クリップに分離された
  5. 各トラックの先頭にあるアイコン( アイコン )をクリックすることで、
    • ロック(トラック内のクリップを操作できないようにする機能)のオン / オフ
    • ミュートのオン / オフ
    • 可視状態のオン / オフ
    を切り替えることもできたりします。
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クリップにフィルタをかける
  1. タイムライン上で、フィルタをかけたいクリップを選択します。
  2. タイムラインカーソルを、フィルタの適用を行うクリップの位置に合わせておきます。
    (プレビューを見ながらフィルタ調整を行えるようにするため)
    タイムラインカーソルを、目的のクリップの位置に合わせる
  3. ツールバー上の「フィルタ」ボタンをクリックするか、画面左側にある「フィルタ」タブを開きます。
  4. 画面左側に、「フィルタ」パネルが表示されます。
    「フィルタ」パネル
    そのまま、フィルタリストの左下にある + をクリックします。
  5. 利用可能なフィルタが一覧表示されます。
    フィルタ一覧
    フィルタは、次の 3 つのカテゴリーに分類されています。
    • お気に入り
    • 映像
      映像フィルタ
    • 音声
      音声フィルタ
    よく使うフィルタは、先頭にある 米印 をクリックすることでお気に入りに登録することも可能となっています。
    利用可能なフィルタには、一例として下記のようなものがあります。
  6. フィルタを選択するとパラメータ設定画面が表示されるので、適宜パラメータの調整を行います。
    (パラメータの調整を行うと、プレビューもリアルタイムに変化します)
    このページでは、
    • クロマキー: 高度
      指定したクリップ内の特定色を透過させ、下のクリップとブレンド合成する
      (人物の背景を透過し、別の背景と合成する等)
    • サイズと位置
      指定したクリップをリサイズ&移動させ、下のクリップとブレンド合成する
      (ウェブカメラの映像と、別の動画を合成する等)
    • テキスト
      指定したクリップにテキストを合成する
    の設定方法を簡単に紹介しようと思います。

    クロマキー: 高度
    1. まず、映像フィルタ内にある「クロマキー: 高度」を選択します。
    2. 「クロマキー: 高度」の設定画面が表示されます。
      「クロマキー: 高度」の設定画面
      最初に、「キーカラー」欄の右側にある スポイト をクリックします。
    3. マウスカーソルが色抽出モードに切り替わるので、透過させたい色をクリックします。
      (プレイヤー以外の部分をクリックすることもできます)
      透過させたい色をクリックする
      マウスドラッグで特定の領域をドラッグすると、ドラッグした領域内の “ 平均色 ” を透過色として設定することもできたりします。
    4. クリックした色が、透過色として設定されます。
      「クロマキー, 高度」の設定画面
      必要に応じて、
      • 赤差分
      • 緑差分
      • 青差分
      • 図形
      • 輪郭
      • スロープ
      • オペレーション※3
      といったオプションを調整し、色がきれいに透過されるように調整します。
      オプションの意味はわからなくても、オプションを調整するとクリップの表示もリアルタイムに変更されるので、それを見ながら適当に調整していくとよいでしょう。
      3 クロマキー合成するクリップの解像度が下にあるクリップより小さい場合、「オペレーション」を「最小限」にすると、下にあるクリップの全体像が表示される。
    5. それっぽく合成することができました。
      それっぽく合成することができた
    サイズと位置
    1. まず、映像フィルタ内にある「サイズと位置」を選択します。
    2. 「サイズと位置」の設定画面が表示されます。
      「サイズと位置」の設定画面
      と同時に、プレイヤー上のクリップに灰色の枠と中心点が表示されます。
      枠の四隅にある支点をドラッグするとクリップをリサイズすることができ、中心点をドラッグするとクリップを移動させることができるので、クリップを意図する大きさで目的の場所に移動させておきます。
      「サイズと位置」の設定画面
    テキスト
    1. おそらく、一つのクリップに対して一つのテキストしか合成することができません。
      (タイムコード、フレーム番号 は例外)
      場面場面で合成するテキストを変更したい時は、クリップを事前に目的の場面で分割しておくとよいでしょう。
    2. まず、映像フィルタ内にある「テキスト : シンプル」を選択します。
    3. 「テキスト : シンプル」の設定画面が表示されます。
      (デフォルトでは、タイムコードが自動で合成される)
      「テキスト」の設定画面
      最初に、「テキスト」欄に合成するテキストを入力します。
      「テキスト」欄に、合成するテキストを入力する
    4. 必要に応じて、
      • フォント色、使用するフォント
      • 輪郭色、輪郭の太さ
      • 背景色、パディング
      といったオプションを変更します。
      尚、プレイヤー上のテキストには、灰色の枠と中心点が表示されます。
      枠の四隅にある支点をドラッグするとテキストをリサイズすることができ、中心点をドラッグするとテキストを移動させることができるので、テキストを意図する大きさで目的の場所に移動させておきます。
      テキストをリサイズ&移動させることもできる
  7. 適用したフィルタをやっぱり削除する時は、フィルタの適用を行ったクリップをタイムライン上で選択 → フィルタリスト上で削除するフィルタを選択し、フィルタリストの左下にある - をクリックします。
    (フィルタを一時的に無効化したいだけの時は、先頭にあるチェックを外すだけでよい)
    フィルタをさらに追加する場合は、フィルタリストの左下にある + をクリックし、適用するフィルタを選択 → パラメータの設定を行っていきます。
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編集内容を書き出す
  1. 編集が終わったら、ツールバー上の「書き出し」ボタンをクリックするか、画面左側にある「書き出し」タブをクリックします。
    (現在の作業状態を保存する時は、メニューバー上の「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択する)
  2. 画面左側に、「書き出し」パネルが表示されます。
    「書き出し」パネル
    この「書き出し」パネルの左側にはプリセットツリーが用意されているので、任意のプリセットを選択してオプション設定を行っても OK です。
    書き出しオプションを自分で指定する場合は、「書き出しのヘルプ」欄の下部にある「詳細設定」ボタンをクリックし、「形式」と

    「映像」タブ
    • 解像度
    • アスペクト比
    • フレーム / 秒(フレームレート)
    • 走査方式
    • フィールドオーダー
    • インターレース解除
    • リサイズ時の補間法
    • 並列処理のオン / オフ
    「書き出し」パネル

    「コーデック」タブ
    • コーデック※4 - 映像を圧縮する際に使用するコーデック
    • レートコントロール - 映像品質の設定方法
      • 平均ビットレート - ビットレートの平均値を指定してエンコード
      • 固定ビットレート - ビットレートを指定してエンコード(バッファサイズも指定可)
      • QVBR - 映像品質を指定してエンコード
      • CVBR - 映像品質と上限ビットレートを指定してエンコード
    • 品質※5 / ビットレート
    • GOP の長さ、および GOP 固定のオン / オフ
    • B フレームの最大連続枚数
    • コーデックスレッド
    • 2 パスエンコード - ビットレート指定でエンコードする場合のみ
    • 映像を無効化するかどうか
    「コーデック」タブ
    4 H.264 でエンコードしたい時は、「libx264」「h264_qsv」「h264_nvenc」「h264_amf」のいずれかを選択する。
    「h264_qsv」は Intel の、「h264_nvenc」は NVIDIA の、「h264_amf」は AMD の GPU を利用してエンコードを行う。
    H.265(HEVC) でエンコードしたい時は、「libx265」「hevc_qsv」「hevc_nvenc」「hevc_amf」のいずれかを選択する。
    VP9 でエンコードしたい時は、「libvpx-vp9」を選択する。

    5 QVBR / CVBR でエンコードする際に指定可能な「品質」は、数値が大きい(= CRF が小さい)ほど高画質&低圧縮 になる。
    逆に「品質」が小さい(= CRF が大きい)ほど、低画質&高圧縮 になる。


    「音声」タブ
    • チャンネル
    • サンプルレート
    • コーデック - 音声を圧縮する際に使用するコーデック
    • レートコントロール - 音声品質の設定方法
    • ビットレート / 品質※6
    「音声」タブ
    6 QVBR でエンコードする際に指定可能な「品質」は、数値が大きいほど高音質&低圧縮 になる。
    逆に「品質」が小さいほど、低音質&高圧縮 になる。
    ただし、実際にはそこまで差が出ないようなので、ビットレートを指定してエンコードを行った方が良いかも?
    (選択中のコーデックによっては、全く差が出ないこともある)

    「その他」タブ
    • 追加の FFmpeg オプション(必要な場合のみ)
      オプション=パラメータ
      を一行ずつ書いていく。
    「その他」タブ
    といったオプションを設定しておきます。
    (「その他」タブの内容は、他のタブの設定内容より優先される)
  3. 設定した内容は、カスタムプリセットとして保存することも可能となっています。
    ...しかし、保存したプリセットを選択してもすべての項目が復元されるわけではない?ようなので、設定内容を保存したい場合は、プリセット保存時に表示されるコマンドラインオプションを保存するのが良いかもしれません。
    現在の設定内容を保存する場合は、プリセットツリーの左下にある + をクリック → 「書き出しのプリセットを追加」という画面が表示されるので、「名前」欄の下にあるコマンドラインオプションをコピーしてメモ帳などに貼り付けて保存しておきます。
    書き出しのプリセットを追加
    保存した設定内容を復元したい時は、保存しておいたコマンドラインオプションを「その他」タブにコピペするだけで OK です。
    (他のタブの設定内容より、「その他」タブの内容が優先される)
  4. 書き出しオプションの指定が終わったら、「書き出し」パネルの下部にある「ファイルを書き出す」ボタンをクリックします。
  5. 「名前を付けて保存」ダイアログが立ち上がるので、ファイルの出力先フォルダ&ファイル名 を指定します。
  6. 画面右側に「ジョブ」というパネルが追加され、ファイルの書き出し処理が開始されます。
    「ジョブ」パネル
    そのまま、書き出し処理が完了するまでじっくりと待ちます。
  7. 少し待ち、「ジョブ」欄のファイルに緑色のチェックマークが付いたら書き出し完了です。
    緑色のチェックマークが付いたら書き出し完了
    ここでファイルを右クリックすることにより、出力されたファイルやファイルの入っているフォルダを開くこともできたりします。
    ファイルの右クリックメニュー

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