REAL Video Enhancer

REAL Video Enhancer の概要や使い方を紹介しています

REAL Video Enhancer を紹介しているページです

AI を利用して、動画を綺麗に拡大 / 高画質化 / ノイズ除去 / フレーム補間!「REAL Video Enhancer」。

REAL Video Enhancer REAL Video Enhancer
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制作者 TNTwise
対応 -
バージョン 2.3.8
更新日時 2025-10-03
ファイルサイズ 51.7 MB
安定版
すべてのバージョン

REAL Video Enhancer

AI を利用して、動画を綺麗に拡大 / 高画質化 / ノイズ除去 / フレーム補間 できるようにするソフト。
超解像 AI を使用し、動画を綺麗に拡大 / 画質復元 AI を使用し、動画を高画質化 / ノイズ除去 AI を使用し、動画のノイズを除去 / フレーム補間 AI を使用し、動画のフレームレートを倍増 できるようにしてくれます。
任意のアップスケールモデルを使用できるようにする機能も付いています。

REAL Video Enhancerは、AI を使用して動画を強化することができるソフトです。

  • 超解像 AI を使用し、動画を綺麗にアップスケール
  • フレーム補間 AI を使用し、動画の中間フレームを生成(フレームレート倍増)
  • H.264 動画復元 AI を使用し、H.264 動画を高画質化※1
  • ノイズ除去 AI を使用し、動画のノイズを除去
したりすることができるソフトで、低画質な動画を AI の力で簡単に高画質化させられるようにしてくれます。
別ツールですが、フレーム補間の例(左 : 5 FPS | 右 : 60 FPS)
1 H.264 以外のコーデックで圧縮された動画にも使用できる模様。
(出力は H.264 になる)

バージョン 2.3.9 時点では下記のような AI モデルを使用できるようになっており、アップスケールに関しては任意の AI モデルを使用することも可能となっています。
H.264 動画復元

1xDeH264_realplksr

ノイズ除去

DRUNet / DNcnn / SCUNet

フレーム補間

RIFE / GMFSS / IFRNet

“ お気に入りの古い動画を、何とかして蘇らせたい…! ” という時などに便利です。
ちなみに、各種処理を同時に行うこともできたりします。

使い方は以下のとおり。

使用バージョン : REAL Video Enhancer 2.3.9 Pre-Release
初回セットアップ
  1. 「REAL-Video-Enhancer.exe」を実行します。
  2. 「Windows によって PC が保護されました」という画面が表示された場合、左側にある「詳細情報」というリンクをクリック → 右下の「実行」ボタンをクリックします。
    Windows によって PC が保護されました
    右下の「実行」ボタンをクリックする
  3. 自動的に、「Python」「FFmpeg」「VCRedist」のダウンロード&インストール が実行されるので、しばらく待ちます。
    Python のダウンロードが行われる
    FFmpeg のダウンロードが行われる
    VCRedist のダウンロードが行われる
  4. 続いてコマンドプロンプトが何回か表示された後、「Welcome to REAL Video Enhancer!」というダイアログが表示されるので、「OK」ボタンをクリックします。
    コマンドプロンプトが立ち上がる
    Welcome to REAL Video Enhancer!
  5. 自動的に、「Backends」という画面が表示されます。
    Backends
    ここで、AI の推論に使用するバックエンドのダウンロードを行います。
    (ダウンロードするバックエンドの先頭にある ↓ ボタンをクリックする)
    • 最新の Nvidia 製 GPU(RTX 20 以降)を使用している場合は「TensorRT」が、
    • 少し古い Nvidia 製の GPU(GTX 10 および 16 シリーズ)を使用している場合は「PyTorch 2.6.0 CUDA」が
    • 古い Nvidia 製の GPU(900 シリーズ以下)を使用している場合は「NCNN Vulkan」が
    • 最新の AMD 製 GPU(RX 7000 シリーズ以上)を積んだ Linux を使用している場合は「PyTorch ROCm」が
    • その他の GPU(AMD / Intel)を使用している場合は「NCNN Vulkan」が
    推奨されるようです※2
    (「PyTorch ROCm」は実験段階)
    2 ただし、バックエンドにより使用可能な AI モデルが異なるので注意。
    必要に応じて、複数のバックエンドをダウンロードしておいてもよい。

    「PyTorch」に関しては、上部の欄でインストールするバージョンとバックエンドを選択できるようになっています。
    バージョンを選択
    インストールするバージョンを選択することができる
    バックエンドを選択
    インストールするバックエンドを選択することができる
    バージョンは、
    • 2.8.0 : RTX 向け
    • 2.6.0 : GTX 向け
    • 2.9.0 : 実験的
    となっており、バックエンドは
    • CUDA - NVIDIA
    • ROCm - AMD
    • xpu - Intel
    • MPS - Apple M シリーズ
    といった感じになっています。
  6. 選択したバックエンドのダウンロードが開始されるので、しばらく待ちます。
    ダウンロード中...
    「PyTorch 2.8.0」以上をダウンロードしようとした場合、「GTX を使用している場合は 2.6.0 を選択する必要があります」というダイアログが表示されるので「yes」を選択してください。
    Old GTX cards require torch version 2.6.0
  7. バックエンドのダウンロードが完了すると、「Download Complete」というダイアログが表示されます。
    Download Complete
    他のバックエンドもダウンロードする場合は、引き続き目的のバックエンドをダウンロードします。
    Backend
    これ以上バックエンドのダウンロードを行わない場合は、「REAL Video Enhancer」を再起動させます。
  8. 「Setting Up Backend」画面が表示されるので、しばらく待ちます。
    Setting Up Backend
  9. 少し待つと、メイン画面が表示されます。
    REAL Video Enhancer
    バックエンドのインストール / アンインストール を行いたい時は、左メニューの一番下にある Setting Up Backend ボタンをクリックします。
    バックエンドの設定画面
    バックエンドのインストールを行う時は ↓ ボタンを、バックエンドのアンインストールを行う時は ごみ箱 ボタンをクリックします。
    バックエンドのインストール / アンインストール を行うと「Please restart the application to apply changes.」というダイアログが表示されるので、「REAL Video Enhancer」を再起動させます。
    Please restart the application to apply changes.
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デフォルトの保存先フォルダや、使用する GPU を指定する
  1. 特に設定なしでも使うことはできますが、
    • 処理されたファイルの出力先フォルダ(デフォルトは「C:\Users\ユーザー名\Videos」)
    • 使用する GPU の ID(バックエンドに NCNN / PyTorch を使用する場合のみ)
    などを設定したい時は、左メニューの下部にある 歯車 ボタンをクリックします。
    左メニューの下部にある歯車ボタンをクリックする
  2. 設定画面が表示されます。
    設定画面
    デフォルトの保存先フォルダを指定しておきたい場合は、一番上の「Output folder directory」欄の右端にある「Select Output Folder」ボタンをクリックし、目的のフォルダを選択します。
  3. 複数の GPU を使用していて、尚且つバックエンドに NCNN / PyTorch を使用する場合、「Render Settings」タブ
    • NCNN GPU ID
    • PyTorch GPU ID
    欄で、使用する GPU の ID を指定することもできます。
    「Render Settings」タブ
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基本的な使い方
  1. 画面左上にある プロセッサ ボタンをクリックします。
    画面左上にあるプロセッサボタンをクリックする
  2. 画面上部にある「Select Input File」ボタンをクリックし、処理する動画ファイルを選択します。
    フォルダ内の動画をまとめて処理したい時は、「Batch Select」ボタンからフォルダの選択を行います。
    「Select Input File」ボタンをクリックし、処理する動画ファイルを選択する
  3. すぐ下にある「Select Output Folder」ボタンをクリックし、処理された動画ファイルの出力先フォルダを指定します。
    「Select Output Folder」ボタンをクリックし、処理された動画ファイルの出力先フォルダを指定する
    右側の「Open Output Folder」ボタンを押すことで、出力先のフォルダをエクスプローラで開くこともできます。
  4. その下にある「Backend」欄で、使用するバックエンドを選択します。
    「Backend」欄で、使用するバックエンドを選択する
  5. さらにその下の欄で、実行したい処理にチェック → 各処理の際に使用する AI モデルを選択します。
    実行可能な処理には次のようなものがあります。
    • Interpolate - フレーム補間
      Interpolate
      GMFSS」はアニメ向け(低速)、「IFRNet」は実写向け(高速)、「RIFE」はオールラウンドのようです。
      RIFE」を使用する場合は、ほとんどのケースで「RIFE 4.26」を使用するのがお勧めのようです。
      アニメ向けの「GMFSS pro」は、テキストに歪みがある時に役立つようです。
    • Decompress - H.264 動画の画質復元
      Decompress
      上にいくほど高速&効果が弱く、下にいくほど低速&効果が強くなります。
      元々高画質な動画は「UltraFast」か「Fast」を、画質が悪いものであれば「Fast」か「Very Slow」を選択すると良いでしょう。
    • Denoise - ノイズ除去
      Denoise
      DRUNET」「SCUNet Color」は低速だが高品質、「DNcnn」は高速だが DRUNET / SCUNet Color にはやや劣る... といった感じだそうです。
    • Upscale - アップスケール
      Upscale
      選択中のバックエンドによって使用可能なモデルは異なりますが、いずれも「Realistic」は実写向け、「Animation」はアニメ向け、「General」は汎用モデルになります。
      また、「2X」は 2 倍、「3X」は 3 倍、「4X」は 4 倍にアップスケールすることを意味しています。
      (最大倍率を意味しており、後ほどこれより小さい倍率を指定することもできる)
      さらに、「Slow」表記のあるものは、基本的に「Fast」モデルよりも効果が強く、処理が重いものになります。
      Nomos8k」「AniSD」に関しては、
      • High Quality Source - 高画質ソース用(効果弱)
      • Medium Quality Source - 中画質ソース用(効果中)
      • Low Quality Source - 低画質ソース用(効果強)
      の 3 つを選べるようになっています。
      OpenProteus」は、高画質ソース用(HD / FHD ソース)であるそうです。
  6. フレーム補間を行う場合は、「Interpolation Multiplier」欄でフレームレートを何倍にするのか指定します。
    「Interpolation Multiplier」欄でフレームレートを何倍にするのか指定する
    アップスケールを行う場合は、「Upscale Scale」欄で何倍に拡大するのかを指定します。
    「Upscale Scale」欄で何倍に拡大するのかを指定する
  7. 出力動画のコーデックや品質を指定しておきたい場合は、画面上部の「Encoder Options」タブで設定を行っておきます。
    「Encoders Settings」タブ
    ここでは、下記のようなオプションを設定することができます。
    • Video Encoder - 使用するビデオエンコーダー / ビデオコーデック
      Video Encoder
    • Video Encoder Speed - エンコード速度
      Video Encoder Speed
    • Video Quality - 映像の品質
      Video Quality
    • Video Container - 動画の出力フォーマット
      Video Container
    • Video Pixel Format - 出力動画のカラーフォーマット
      Video Pixel Format
    • Audio Encoder - 使用するオーディオエンコーダー / オーディオコーデック
      Audio Encoder
    • Audio Bitrate - 音声のビットレート
      Audio Bitrate
  8. 画面下部の「Add to Render Queue」ボタンの下にある欄で、設定内容を確認します。
    設定内容を確認する
    ここでは、処理実行前 / 実行後 の
    • FPS - フレームレート
    • Resolution - 解像度
    • Frame Count - フレーム数
    • Container - コンテナ
    • Color Space - 色空間
    • Pixel Format - ピクセルフォーマット
    • HDR - HDR 動画であるかどうか
    • Bit Depth - ビット深度
    を確認することができます。
    この内容で処理を実行しても良ければ、「Add to Render Queue」ボタンをクリックします。
    「Add to Render Queue」ボタンをクリックする
  9. 選択した動画が、キュー(処理待ちリスト)に登録されました。
    画面上部のタブを「Render Queue」に切り替えることで、キューに登録された動画を確認することもできます。
    (右側にある「Remove」ボタンをクリックすることで、動画をキューから削除することも可能)
    「Render Queue」タブ
    アップスケール / フレーム補間 を行いたい動画が他にもある場合は、同様に設定を行ってから「Add to Render Queue」ボタンをクリックします。
  10. 準備が整ったら、画面左下にある Render ボタンをクリックします。
    画面左下にあるスタートボタンをクリックする
  11. 選択していた処理が実行されるので、しばらく待ちます。
    処理中...
  12. 少し待ち、画面下部のメーターがいっぱいになったら処理完了です。
    画面下部のメーターがいっぱいになったら処理完了
    画面上部の「Logs」タブで、実行内容のログを確認することもできます。
    「Logs」タブ
    尚、VRAM が足りなくてアップスケールが失敗した場合、「Advanced」タブで「Tiling」にチェックを入れておくと、処理が上手くいく可能性があります。
    「Advanced」タブ
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任意のアップスケールモデルを使用できるようにする
  1. OpenModelDB などのウェブサイトで、アップスケールモデルを入手します。
    ファイルが「.safetensors」形式でダウンロードできる場合、通常は「.safetensors」形式のものをダウンロードします。
    (「.onnx」形式には対応していないので注意)
    ファイルが複数の形式でダウンロードできる場合、「.safetensors」形式のものをダウンロードする
  2. モデルを入手したら、「REAL Video Enhancer」の左メニューの一番下にある Setting Up Backend ボタンをクリックします。
    左メニューの一番下にある「↓」ボタンをクリックする
  3. バックエンド& AI モデル の設定画面が表示されます。
    バックエンド / AI モデル の設定画面
    ダウンロードしたモデルが「.pth」「.safetensors」形式である場合は、「Select Model (PyTorch/TensorRT/.pth)」ボタンから入手した .pth / .safetensors ファイルを選択します。
    ダウンロードしたモデルが「.bin」+「.param」形式である場合は、「Select Model (NCNN/.bin+.param)」ボタンから入手した .bin / .param ファイルを選択します。
    入手した pth / safetensors ファイルを選択する
  4. 「Model imported successfully!」というダイアログが表示されたらインポート完了です。
    Model imported successfully!
    「REAL Video Enhancer」を再起動させると、「Upscale Model」欄でインポートしたモデルを選択できるようになっています。
    インポートしたモデルを選択できるようになっている

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